大会長 佐野幹夫 (刈谷豊田総合病院)
さて、このたび第7回中部放射線医療技術学術大会を、平成26年11月1日(土)2日(日)の2日間にわたり、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場にて開催することとなりました。今学術大会の大会長を命じられました刈谷豊田総合病院の佐野幹夫です。日ごろは中日本地域の地域理事として会員の皆様にはご支援・ご協力をいただき感謝を申し上げます。
ところで今学術大会は、公益社団法人日本診療放射線技師会による中日本地域放射線技師学術大会、及び公益社団法人日本放射線技術学会による日本放射線技術学会中部部会学術大会に共通する、東海・北陸地域7県の診療放射線技師を中心に大学関係者並びに学生、その他医療関係者で構成され、地域医療における放射線画像診断・治療等の研究と医療技術の発展を目的とした大会であります。このように二つの団体が合同開催されるようになり、今年で7回を迎えますが、放射線学の発展と将来に継承していく知識や技術を診療放射線技師が情報を共有する場として開催する意義のある今学術大会のテーマを「すべては未来のために ~Breakthrough
in Radiation Technology~」といたしました。
そして特別講演には、今学術大会のテーマに相応しい位相強調画像の研究で第一人者である東北大学多元物質科学研究所の百生 敦 教授をお招きし、タルボ・ロ干渉計の技術を応用したX線画像を生み出された新技術について皆様と共にお聞きしたいと思っています。今まで、我々診療放射線技師が遭遇したことのない高画質が得られる小型X線装置の開発もされており、近年マスコミにも「スーパーレントゲン」として度々取り上げられており、当日はワクワクするお話が聞けること間違いありません。
また、他のプログラムの内容にも「未来」をキーワードに、各団体の代表による特別企画や各モダリティーの新技術の現状を会員が紹介するシンポジウム、そして教育4セミナー及びランチョン8セミナーを予定しております。そして、技師会特別企画として、若手会員が中心となって日ごろ活動している「プリウスセミナー」も企画されています。また今回、県民公開講座は「認知症」をテーマに県民の皆様を招いて、専門医師から病気の知識や現状の問題点を本人や家族へのアドバイスを提供していただける企画を予定しています。一般演題は200題を目標に、中部7県からのご協力を是非お願いしたいと考えています。
近年、医療を取り巻く環境は益々厳しい状況にあり、医療現場の最前線にいる我々診療放射線技師の職場環境も決して楽観視できない一方で、医療放射線の分野における技術の発展には著しいものがあります。現在の医療において、患者から求められるのは「失敗が許されない医療」であり、日々の自己研鑽が我々医療従事者には責務であろう。
今回、名古屋で開かれる第7回中部放射線医療技術学術大会が、会員の皆様方の知識や技術の習得と共に情報交換の場に成りうることを願っております。
そして名古屋の地や郷土料理を満喫していただけたら幸いです。本学術大会の参加予定人数1,000名を目標に、実行委員一同が現在、準備に取り組んでいる最中であります。
副大会長 小山修司 (名古屋大学 脳とこころの研究センター)
この度、第7回中部放射線医療技術学術大会副大会長を務めることになりました名古屋大学の小山修司です。日頃は、公益社団法人日本放射線技術学会中部部会副部会長として、会員の皆様に大変お世話になっております。
さて、皆様もよくご存知のとおり、医療における放射線技術は、先人の技術開発や努力により大きく進歩し熟成してまいりました。その中で、いま、また新しい技術が次々と生まれてきている状況であります。本大会では、この状況を踏まえ、日本放射線技術学会と日本診療放射線技師会の会員の皆様のさらなる飛躍を確信して、大会テーマを「すべては未来のために
−
Breakthrough in Radiation Technology
− 」といたしました。
このテーマに合わせ、特別講演は、位相強調画像の研究でご高名な東北大学多元物質科学研究所の百生
敦教授にお願いをしております。百生先生は近年、タルボ・ロー干渉計の技術を応用して、いままでにない画像を作り出す小型のX線装置を開発されており、この内容は、昨年のTV番組でも「スーパーレントゲン」としてとりあげられました。今回、この内容につきまして素晴らしいお話が聴ける予定であります。
また、シンポジウムも、「未来」を見つめて、新しい技術についてとりあげる予定です。本学会の全国の部会の中でも我が中部部会は、論文の投稿数や国際学会での研究発表の数も飛び抜けて多く、優秀な人材が豊富であります。こうした中から活躍されている方々をお招きし、皆様のご期待に沿える内容を盛り込んで行く予定です。その他、特別企画や教育セミナーも、これからの皆様の仕事や研究の役に立つ情報を提供できるよう準備を進めてまいります。
最後に、開催地の名古屋は皆様にも馴染みが深いと思いますが、名古屋の街も、日々、新しいものが生まれてきています。ぜひとも、本大会で日頃の皆様の研究成果をご発表いただくとともに、新しい名古屋を楽しんでいただければ幸いです。皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。
第7回中部放射線医療技術学術大会 役員
大会長 | 佐野 幹夫 |
副大会長 | 小山 修司 |
実行委員長 | 中村 勝 |