令和6年度 第2回 Cherishの会セミナー報告
Cherish の会 小竹真紀
2024 年 11 月17日 (日) 14:00 よりCherish の会セミナーが刈谷市総合文化センターに
て開催されました。「いろいろなモダリティで多角的に乳腺疾患を読影しよう」というテー
マのもと、読影のための基礎知識講座と症例検討会の二本立てで行われました。本セミナー
では富士フィルムメディカル株式会社、コニカミノルタジャパン株式会社ヘルスケアカン
パニー、ホロジックジャパン株式会社、GEヘルスケア・ジャパン株式会社にご協力いただ
き、各社のデジタルマンモビューワを実際に使用して症例検討会が行われました。参加者は
55 名 (会員48名、非会員4名、臨床検査技師3名) でした。
読影のための基礎知識講座ではマンモグラフィ、乳腺エコー、MRIの3つのモダリティ
における読影の基礎知識やカテゴリー分類の方法を学びました。マンモグラフィを藤田医
科大学病院の千田彩加会員、乳腺エコーを安城更生病院の平沢文香会員、MRI を刈谷豊田
総合病院の石黒健太会員にご講演いただきました。各モダリティの読影方法や診断樹をも
とにしたカテゴリー分類について、豊富な症例画像とともに説明していただきました。
後半の症例検討会では6グループに分かれ、グループ毎に1台のデジタルマンモビュー
ワを使用して読影とカテゴリー分類の判定を行いました。1つの症例におけるマンモグラフ
ィ、乳腺エコー、MRI を読影し、所見用紙と診断樹をもとにカテゴリー分類を行っていき
ました。1症例毎に解説を行い、参加された方々は自身の所見用紙に記した内容と解説され
た内容を照らし合わせながら熱心に聞いていました。今回は腫瘤性病変について 3 症例を
検討しましたが、最後の 3 症例目では読影するのにも慣れ、グループ内での意見交換が活
発になった印象を受けました。
今回は久しぶりの会場型でのセミナーとなりましたが、乳腺の検査に携わって日が浅い
方から長い方まで幅広い経験年数の方にご参加いただき大変嬉しく思います。参加された
皆様にとって有意義な時間であり、また各社のデジタルマンモビューワに触れる良い機会
になったと考えております。今回のセミナーでは腫瘤性病変に絞って症例検討会を行った
ため、来年度は非腫瘤性病変について開催できるよう準備していく予定です。