2024年度第3回研修会の報告書
●第3回研修会報告書
2024年度 第3回研修会 開催報告
学術部 島田 秀樹
東出 了
2025年1月25日(土) 午後2時から5時に2024年度 第3回研修会を成田記念病院で開催しました.参加者数は65名(会員 61名,非会員 4名)でした.
研修会のテーマは「脳神経変性疾患と脳卒中における撮影技術」で,会員発表は「各モダリティにおける質の高い画像を得るための工夫」について3名の演者にCT,MRI,核医学の各分野を講演して頂きました.各演者は30分程度の講演で発表後に総合討論を行いました.次に,特別講演として「画像情報による診療支援 ~脳卒中リハビリテーションを中心に~」と題し,理学療法士の演者から特に脳卒中のリハビリテーションを中心にお話して頂きました.
会員発表の各演者には初学者や該当モダリティに普段は従事していない方でも理解しやすい講演内容となるように依頼しました.会員発表の内容は3名の演者が各モダリティにおける質の高い画像を得るためのポイントを非常にわかりやすく見やすいスライドで解説して頂きました.多くの参加者が検査を行う上で質の高い画像を得るためのポイントを理解できました.
特別講演は,理学療法士によるリハビリテーションを実施する際に放射線画像を活用し,リハビリテーション計画を考えているといった内容でした.予後予測の重要性,脳画像と症状悪化の予測,離床時のリスク管理について放射線画像が患者のリハビリテーション時にも大きく役立っていることが理解できました.理学療法士の方が放射線画像の知識を十分に持ち,活用していることを知りました.医師だけでなく,理学療法士など他職種の方々も放射線画像を重要な情報として扱っており,診療放射線技師にとって「必要とされる質の高い画像」を提供することの重要性を再確認することができました.
会員発表と特別講演を通じて,必要とされる質の高い画像を取得するための技術や知識を学ぶことができました.また,他職種間によるコミュニケーションを大切にすることが医療の質を高めることにつながると改めて理解しました.最後に,本研修会でご講演を頂いた演者の先生方,座長,研修会担当者の皆様に感謝を申し上げます.